部屋の探し方

部屋を探す前に必要なこと 〜予算を決める〜

 ひとり暮らしを始めるとき、まず最初に考えてほしいのが「家賃はいくらまでなら払えるか?」ということです。これはとても大切なポイントで、予算を決めずに部屋探しをすると、「いい部屋だけど高すぎる…」「住んでみたらお金が足りない…」ということになりかねません。

 じゃあ、家賃の目安ってどうやって決めればいいのでしょうか? ひとつの目安として「手取り収入の3割くらいまでにする」という考え方があります。たとえば、毎月の手取り(手に入るお金)が15万円なら、家賃はだいたい4万5千円くらいまでにすると安心です。

 ただし、これはあくまで目安です。たとえば「家ではのんびり過ごしたい」「部屋にいる時間が長い」という人は、少し高めの家賃でも価値があるかもしれません。手取りの4割くらいまでなら、バランスを取りながら暮らしていける人もいます。

 逆に、「外で遊ぶのが好き」「外食が多い」「スマホや趣味にお金を使いたい!」という人は、家賃をなるべく抑えた方が良いでしょう。安めの家賃の部屋に住んで、浮いたお金を他のことに回すのも、かしこい選択です。

 大事なのは、「自分にとってなにが大事か」をはっきりさせることです。部屋のグレードを上げると、他の楽しみを減らす必要が出てきます。逆に、家賃を抑えると、自由に使えるお金が増えます。

 愛知県の中でも、名古屋市の中心部は家賃が高めですが、少し離れた場所なら安くて良い部屋もたくさんあります。「バスや電車で通えるならちょっと遠くてもいいな」と思える人は、選択の幅が広がります。

 まずは、収入のうちいくらを家にかけられるのかを考えてみましょう。親御さんに相談したり、スマホのメモアプリなどに生活費のシミュレーションを書いてみるのもおすすめです。そこから「自分のベストな家賃」を見つけていきましょう。

✅ チェックシート:部屋を探す前に必要なこと 〜予算を決める〜

  1. 自分の収入(手取り)を確認した
  2. 家賃の目安を「手取りの3割程度」で考えた
  3. ゆっくり家で過ごしたいので、4割までなら大丈夫と判断した
  4. 趣味や遊びにお金を使いたいため、家賃はなるべく抑えることにした
  5. 家賃以外にかかる毎月の生活費(光熱費・通信費・食費など)も考えた
  6. いざというときのために貯金もできる予算にした
  7. 無理なく払える家賃の上限を決めた
  8. 家賃に含まれている費用(共益費・管理費など)を確認した